〒336-0017 埼玉県さいたま市南区南浦和3丁目46-2 マンションパール101
診療時間 | 月~土:9:00~20:00 ※日曜日はお休みしています。 |
|---|
アクセス | 南浦和駅 東口から徒歩6分 |
|---|
<概要>
婦人科疾患の中で最も多く、子宮筋層を構成する平滑筋に発生する良性腫瘍です。
30~40歳代の女性に多く、貧血、過多月経や腑性器出血、月経痛、不妊、下腹部腫瘤、下腹部痛、頻尿、腰痛などがみられます。
診断するための検査として、超音波検査(経腹、経膣)、MRI、子宮鏡などがあります。
治療は、1.経過観察、2.薬物療法、3.手術療法などがあげられています。
<参考:病気がみえるvol.9婦人科・乳腺外科>
<東洋医学(中医学) >
東洋医学では、女性の骨盤腔内に生じた生殖器系の腫瘤を「癥瘕(チョウカ)」といいます。発生部位が子宮の腫瘤を「石瘕」といい、30歳以上に多く、子宮附属器の腫瘤を「腸覃」 といい、20~50歳に多くみられます。
<特徴として>
石瘕は、腫瘤が堅硬で可動性がなく、月経過多や経血に凝血が混じり、月経周期が不安定だったり、不妊瀝あるいは流産歴があることなど。
腸覃は、初期には婦人科検診で初めて発見されるような鶏卵大の腫瘤から、妊娠10カ月大に達することもある。比較的可動性があり、月経出血に明らかに変化がないことなど。
<参考:症状による中医診断と治療 下巻>
4年前に4㎝くらいの子宮筋腫があるといわれ、経過観察していた。婦人科検診は2年に1度であったが、2年前はしておらず、今年の検診でエコー検査により、子宮筋腫が13㎝ほどの大きさになっていることがわかった。子宮筋腫の主な症状である月経過多、月経痛や不正出血、下腹部痛、貧血などの症状はみられていない。昨年の11月頃から下腹部が腫れてきたかな?くらいの違和感はあった。
病院では、MRIを確認してから、その結果どうするかということになっているとのこと。ご自身でネット検索すると、10㎝以上だと手術の可能性が高くなると調べたようです。そのため、手術を避けたく、当院に相談がありました。
現在の生活状況(飲食・睡眠など)、月経の状況、過去に患った病気やケガなどさまざまなことをお聞きし、お身体を確認しました。東洋医学の弁証として、湿痰によるものとして、左の足に鍼を1本し15分置鍼しました。評価としては、うつ伏せになったときに圧迫感を自覚的感覚評価として、NRS*にて評価してもらいました。NRS10(施術前)→3(施術後)
2~4診目:初診と同様の治療。うつ伏せになったときの圧迫感(NRS)は0。
5診目:病院に行き診察を受けた。経膣と腹部エコー検査をしたところ、MRIは1か月後になったとのこと。昨日から下腹部痛があり、足と頭に鍼を1本ずつし15分置鍼しました。
6~9診目:下腹部痛があり、排尿・排便困難がみられたため、手と足、背中に1本ずつ鍼をした。
10~12診目:下腹部痛はおさまり、身体は全体的に良くなってきているとのこと。背中と足、または背中と手に、その時に応じて鍼を1~2カ所しました。うつ伏せになったときのNRSは0。
13診目:病院にてMRI画像を見ながら診察を受けた後、当院に来院。2ヶ月前の腹部エコーによる子宮筋腫の大きさは、今回のMRI画像では小さくなっていたとのこと。病院の医師からも子宮筋腫の状態について、赤色変性や、偽閉経療法についての説明があったとのこと。次回、病院には7週間後に行く予定。
14~16診目:生理中は下腹部が少しピリピリとした痛みがある程度だったが、それも落ち着き、その他の症状はない。手または足に、その時に応じて鍼を1本置鍼しました。
17診目:前回の治療日から19日後に来院。本日、病院に行ったところ、子宮筋腫に関する症状はないので3か月後まで様子をみましょうと言われた。1週間くらい前からめまいがするとのことで、いつも通りにどのようなめまいなのか、お身体はどうなっているかを確認し、手に1本の鍼をして20分置鍼しました。
◎現在、定期的にいらしています。
*NRS(Numerical Ratung Scale):数値評価スケール、患者様の痛みを0から10までの11段階で評価する方法になります。今回は、痛みではなく、うつ伏せになったときに下腹部に当たる自覚的感覚評価として使用しました。うつ伏せになったときの圧迫感を最大10としました。
<概要>
不妊症とは、夫婦が妊娠を希望し1年以上性生活を行っているにもかかわらず妊娠しない場合。
不妊症で男性に原因がある場合を男性不妊、女性に原因がある場合を女性不妊があり、引き起こす要因は多彩である。
<不妊因子>
女性:内分泌・排卵因子、卵管因子、子宮因子、頸管因子、その他
男性:免疫因子、男性因子
原因不明不妊症(機能性不妊症)
<参考:病気がみえるvol.9婦人科・乳腺外科>
<東洋医学(中医学) >
婦人の不妊を不孕(ふよう)といい、妊娠適齢の女性が避妊を行わずに、結婚後3年以上を経ても妊娠似ないことを指す。
男性不妊の原因には、精液清冷(精液減少症・乏精液)、不射精(無精液症・射精不能症)などがある。
ー分類と特徴ー
<女性>
腎虚:経血色が暗淡で少量、月経周期の延長または無月経、性欲減退、腰や下膝がだるく無力、尿がうすく多量など。
気血両虚:経血が淡色で少量、月経周期の延長、顔面が萎黄、頭のふらつき、めまい、痩せる、脱力感など。
陰虚血熱:月経周期が短縮し経血が紅色で多量・または周期が延長して経血が紫色で少量、顔面紅潮、口唇が紅色、頭のふらつき、不眠、盗汗など。
肝気鬱結:月経周期と経血量が一定しない、経血が紫色で小凝血塊が混じることが多い、月経痛や月経前に乳房が張って痛む、イライラなど。
痰湿:肥満体、多毛、無月経あるいは月経不順、帯下(白色)が多量、めまい、動悸、顔面や四肢の浮腫、胸苦しい、摂食量が少ないなど。
血瘀湿熱:月経時に増悪する下腹部痛、微熱、月経周期が不規則または紫暗で凝血が混じる経血の持続、腰がだるい、帯下が多量、目の周囲がどす黒いなど。
<男性>
腎気不足:精液がうすく少量、身体虚弱またはやせる、無力感、腰や膝がだるく無力、脱毛、歯の動揺など。
沈寒痼冷:精液がうすく少量またはゼリー状の塊をまじえる、陰部や股間の冷え、手足の冷え、腰がだるく痛い、倦怠感など。
陰虚火旺:性交しても射精できないあるいはごく少量の精液しか出ない、よく勃起する、陰経の腫れと痛み、夢精、滑精、煩躁、尿が濃いなど。
気滞血瘀:性交しても射精できない、寡黙、怒りっぽい、胸が苦しい、陰部の痛みなど。
<参考:症状による中医診断と治療 上・下巻>
主訴:不妊(卵子の質が悪く、採卵できない)
他、下肢の浮腫み(10年以上)があり、膝から下(両側)が一番気になり重い。ストレッチすると楽、朝は楽、座っている立っている時間が長いとひどくなる。
現病歴:
結婚し4年が過ぎたがなかなか恵まれないため、婦人科にいきタイミング療法でおこなっていたが、それでも妊娠まで至らない為、不妊クリニックに受診をした。不妊クリニックでは、FSH(卵胞刺激ホルモン)の値が高すぎるとのことで、ホルモン調整をしながら体外受精を4回おこなった。しかし、卵子がとれない、またはとれたとしても質が悪くて戻せない状況とのころで、当院に来院されました。
既往歴:
アトピー性皮膚炎、光線過敏症、腎盂腎炎(3回)
この他、現在の生活状況(飲食・睡眠など)、月経の状況などさまざまなことをお聞きし、お身体を確認しました。東洋医学の弁証として、肝気鬱結>腎虚によるものとして、1・2診目は頭に鍼を1本置鍼しました。
3診目:足の浮腫みが楽になったとのこと。今週、発熱をし次の日には解熱、コロナ陰性。まだ喉の痛みがある。足に鍼を1本置鍼。
5診目:病院に行き血液検査をしたところ、FSHの値が今までの半分に下がったとのこと。生理2日目、来週採卵予定。足に鍼を1本置鍼。
7診目:初めて採卵ができたが、戻せる状態ではなかったとのこと。便秘が気になるとのこと。手に鍼を1本置鍼。
11診目:来週採卵予定。昨日、背中にピリピリとした痛みが1日中あり、本日は4~5割程度ある。頭に鍼を1本置鍼。
12診目:採卵ができ、移植後来院。足に鍼を2本置鍼。
14診目:2日前に不妊クリニックから妊娠陽性(血液検査)との判定をいただいたとのこと。足に1本鍼を置鍼。
16診目:10日前に心拍が確認でき、不妊クリニックを卒業したとのこと。足に鍼を1本と腰に鍼を1本置鍼。
◎鍼治療を週に1回、開始して2か月で妊娠陽性判定がでた症例です。ご家族の方、お母様と妹さんも妊娠した際に、つわりなどがひどかったので、私もあると思いますので、また来ますとのこと。
@当院では、東洋医学の考え方で、お身体の状態を確認し、身体がよくなっていくことで妊娠ができる状態になったと思っています。
<以下、妊娠中の症状で鍼灸治療>
17診目(前回から1か月後):3日前に発熱。コロナ・インフルエンザは陰性。来院時は平熱。喉の痛みがあるとのことで来院されました。左手に鍼を1本、足にお灸。
18診目(前回から1か月後):前回の喉の痛みは、その日の夜に楽になったとのこと。足の浮腫み、頻尿、便秘、腰の痛み(体育座りで痛みが出る)とのことで来院されました。左手に鍼を1本、20分置鍼。腰の痛みは7~8割無くなったとのこと。
不正出血と生理不順があり、来院されました。不正出血は生理不順時にあり、周期的にある。今回は、1カ月前から生理が止まらない。これまでの生理不順を確認すると、人間関係に悩んだり、就職したり、転職したりとすると、不順になるとのこと。その他に左首の違和感、胃痛があり、既往歴に不整脈があり手術したとのこと。
東洋医学の視点から、肝鬱気滞から気鬱化火したことによってでた症状と考え、初診は足に鍼を1本置鍼をしました。首の違和感がなくなったとのこと。
2診目(1週間後):胃痛はおさまり、出血量が3分の1になったとのこと。足に1本鍼を置鍼。
3診目(1週間後):施術後に出血量は減るが、3日後に増えたとのこと。手に鍼を1本。
4診目(1週間後):出血が止まったが、首の違和感が出てきたとのこと。足に鍼を1本。首の違和感はなくなったとのこと。
@2週間後に電話があり、あれから不正出血はないとのこと。また不調になったらいらっしゃるとのことでした。
妊娠33週目で、仙骨痛、妊娠初期からのつわり(胸やけ)、尖腹とのこと。特に仙骨痛は激痛で、寝返りを打てない。施術は37週目までと期限を決めて、週に1~2回来院されました。その時に応じて、手または足に鍼を1本置鍼しました。尖腹は見た目であるがよくなり、仙骨痛はよくなりつつあり、胸やけが残ったが期限が来たので施術は終了。
出産後、月経が来てから2ヶ月間出血が続く。以前、不妊治療で鍼治療をして妊娠したことを思い出し、鍼治療はどうかと再度来院。とある部位に鍼を2カ所する。現在1月までピルを飲んでいるので、出血が止まっているかの判断は難しいが、不眠や足の冷えなどの症状は改善し、2人目も考えているとのことで、週1日鍼治療を継続している。
〒336-0017 埼玉県さいたま市南区南浦和3丁目46-2 マンションパール101
南浦和駅 東口から徒歩6分
月~土:9:00~20:00
日曜日