婦人科系の症状

４年前に４㎝くらいの子宮筋腫があるといわれ、経過観察していた。婦人科検診は２年に１度であったが、２年前はしておらず、今年の検診でエコーにより、子宮筋腫が１３㎝ほどの大きさになっていることがわかった。子宮筋腫の主な症状である月経過多、月経痛や不正出血、下腹部痛、貧血などの症状はみられていない。昨年の１１月頃から下腹部が腫れてきたかな？くらいの違和感はあった。

病院では、１か月後にMRIを予約し、その結果どうするかということになっているとのこと。ネットなどで検索すると、１０㎝以上だと手術の可能性が高くなるとご自身で調べたようです。そのため、手術を避けたく、当院にご相談がありました。

現在の生活状況（飲食・睡眠など）、月経の状況、過去に患った病気やケガなどさまざまなことをお聞きし、お身体を確認しました。東洋医学の弁証として、湿痰によるものとして、左の足に鍼を１本し１５分置鍼しました。評価としては、うつ伏せになったときに圧迫感を自覚的感覚評価として、NRS＊にて評価してもらいました。NRS１０（施術前）→３（施術後）

３日後、月経があり下腹部が腫れた感じがしたとのこと、この時ご自宅でうつ伏せを確認したところ、NRSは７。

２診目（初診から４日後）：初診と同じ経穴に１本鍼をして、１５分の置鍼をしました。施術後のNRSは５。

３診目（２診目から６日後）：初診と同様の治療をしました。このとき、施術前のNRSは２、施術後のNRSは０。

４診目（３診目から８日後）：子宮頸部辺りに違和感があり、排便痛があるとのこと。初診時と同じ治療をしました。うつ伏せになったときの圧迫感（NRS）は施術前から０。帰宅後、子宮頸部辺りの違和感、排便痛なし。

５診目（４診目から３日後）：病院に行き、経膣と腹部エコー検査をしたところ、本日撮る予定だったMRIは１か月後になったとのこと。そのため、子宮筋腫の大きさについては、MRIを撮ってからになるとのこと。昨日から下腹部痛があり、足と頭に鍼を１本ずつし１５分置鍼しました。

◎現在鍼灸治療は継続中です。

＊NRS（Numerical Ratung Scale）：数値評価スケール、患者様の痛みを０から１０までの１１段階で評価する方法になります。今回は、痛みではなく、うつ伏せになったときに下腹部に当たる自覚的感覚評価として使用しました。うつ伏せになったときの圧迫感を最大１０としました。

妊娠33週目で、仙骨痛、妊娠初期からのつわり（胸やけ）、尖腹とのこと。特に仙骨痛は激痛で、寝返りを打てない。施術は37週目までと期限を決めて、手に鍼を１本、または日によって手や足に鍼施術をしました。尖腹は見た目であるがよくなり、仙骨痛はよくなりつつあり、胸やけが残ったが期限が来たので施術は終了。

出産後、月経が来てから2ヶ月間出血が続く。以前、不妊治療で鍼治療をして妊娠したことを思い出し、鍼治療はどうかと再度来院。とある部位に鍼を２カ所する。現在１月までピルを飲んでいるので、出血が止まっているかの判断は難しいが、不眠や足の冷えなどの症状は改善し、２人目も考えているとのことで、週１日鍼治療を継続している。